日々徒然
香気
最近、後輩と議論になったことがある。
というのも、その後輩が最近政治に触れる機会が多いらしい。
その後輩曰く、戦争はなくならないそうであり、貧困や格差は解消されないらしい。
その悲痛な意見を、自分の中に結論として持っている様で、それはいかががなものであろうかと口論になった始末なのである。
私が思うに戦争や格差、または貧困のないユートピアを思い抱くことは、とても大事であり、
たとえ、そのユートピアが一代で叶わなくても、それはそれで本望であり、次の代へ引き継いで行けばいいだけの話である。
個人に置き換えても同じだと思う。
理想や夢を抱いて生きるから、嫌なことにも立ち向かうことができるし、道徳と共に生きることができるのだと思う。
いわば理想や夢、または、ユートピアは指針なのである。
最近、昔に読んだ本を、パラパラとめくっていると、司馬さんの一文にしっくり来るものがあった。
『認識は、わけ知りを作るだけである。わけ知りには、志がない。
志がないところに、社会の前進はないのである。
志というものは、現実からわずかばかり宙に浮くだけに、
花がそうであるように、香気がある。(引用:菜の花の沖)』と言うもので、
人の世にしても野原にしても、これが自然の摂理なのではないだろうかと思った。
それにしても議論というものには勝ち負けが付随しているのか、終わったあとも後味の悪いものである。
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というのも、その後輩が最近政治に触れる機会が多いらしい。
その後輩曰く、戦争はなくならないそうであり、貧困や格差は解消されないらしい。
その悲痛な意見を、自分の中に結論として持っている様で、それはいかががなものであろうかと口論になった始末なのである。
私が思うに戦争や格差、または貧困のないユートピアを思い抱くことは、とても大事であり、
たとえ、そのユートピアが一代で叶わなくても、それはそれで本望であり、次の代へ引き継いで行けばいいだけの話である。
個人に置き換えても同じだと思う。
理想や夢を抱いて生きるから、嫌なことにも立ち向かうことができるし、道徳と共に生きることができるのだと思う。
いわば理想や夢、または、ユートピアは指針なのである。
最近、昔に読んだ本を、パラパラとめくっていると、司馬さんの一文にしっくり来るものがあった。
『認識は、わけ知りを作るだけである。わけ知りには、志がない。
志がないところに、社会の前進はないのである。
志というものは、現実からわずかばかり宙に浮くだけに、
花がそうであるように、香気がある。(引用:菜の花の沖)』と言うもので、
人の世にしても野原にしても、これが自然の摂理なのではないだろうかと思った。
それにしても議論というものには勝ち負けが付随しているのか、終わったあとも後味の悪いものである。
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