日々徒然
桜の季節
初めての記事。
沖縄は桜の季節です。
ソメイヨシノと言えば日本を代表する桜ではあるが、沖縄には無い。
いや、無いことはないのだが、花が咲いたとは聞いたことがない。土壌や気候があわないのだと思う。
正直に申せば、桜の季節はあまり好きではない。
なにかソワソワしてしまうのか落ち着かない。
内地では入学や卒業。または、就職と半ば強制的に生活が変えられる。
その変化への恐怖というのもあるかもしれない。
とにかく桜が咲けば花見だ、月見酒だ。
などと沖縄には、そういう文化がないにせよ、
私は、とうていそういう気分にはなれない。
昔の歌人で在原業平という人がいたが、その歌人業平が私の心情を見事に表している
『世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし』 (題:なぎさの院にて桜を見てよめる)
世の中に全く桜がなければ春ものどかに過ごすことができたろうに
という意味なのだが全くその通りであると思った。
むろん、業平は逆説的に読んだのだろうが、私には直接的に響く。
逆説的、直接的、どちらにせよ
それだけ考えさせられるほどに桜は本当に美しい。
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